Vancouver

スタンレーパーク

ダウンタウンの北西に広がるスタンレーパークは、毎年800万人が訪れるバンクーバー屈指の見どころです。400ヘクタールの敷地の中に、美しいビーチ、舗装されたトレイルや、自然の中を通り抜けるトレイル、カナダ最大の水族館に加え、子どもが楽しめるプール、ウォーターパーク、ミニチュアトレインなどを有するスタンレーパークは、世界の公園ランキングで常に上位に選出されています。

ビーチ・湖

Kitsilano Poolビーチに囲まれたスタンレーパークですが、スイミングが可能なのは、うち2つのビーチとなっています。公園の南側に位置するセカンドビーチは、屋外の温水プールがあり、ここからはイングリッシュベイとバンクーバー西部の眺めが広がります。 セカンドビーチからさらに奥に進むと、サードビーチに到着します。ここは砂浜が広がり、美しい夕焼けを楽しめるスポットでもあります。どちらのビーチも売店や基本的な設備が揃っています。

また、スタンレーパークを出たすぐのところ、シーウォール沿いにはイングリッシュベイがあり、ここはバンクーバーでもとても人気のあるビーチです。お手洗い、カヤック・パドルボードのレンタル、ビーチバレーのコート、大きなウォータースライダーのある浮き桟橋などが設置されています。

これらの遊泳可能なビーチと温水プールに加え、スタンレーパークには干潮時のみにアクセス可能な岩場のビーチがあります。この手付かずの隠れたスポットには、ヒトデや貝などの海の生き物が多く暮らしています。

スタンレーパークには素晴らしい湖も2つあります。ビーバーレイクはその名の通り、ビーバーが住む天然の淡水湖で、サギやハクチョウの姿も見られます。夏には色鮮やかなスイレンが咲くことでも有名です。ロストラグーンはスタンレーパークの入り口近くにある人工の湖で、たくさんの野生動物が暮らしています。湖の周囲1.75キロにはトレイルも設置されています。スタンレーパークのエコロジーソサエティが運営するネイチャーハウスでは、パーク内の花々や動物、歴史について知ることができます。

レストラン

Beach Bay Cafeスタンレーパークは北米の中でも屈指の都会のオアシスとして賞賛されています。そんなパーク内でのレベルの高い食事も見逃せません。高級なお店からカジュアルな軽食まで勢揃いで、ロマンチックにディナーを楽しみたい人にも、気軽なランチを探している人にもぴったりのものが見つかるでしょう。

風光明媚なイングリッシュベイの景色とともに、上質な時間を過ごせるのがティーハウス(The Teahouse)です。BC州を代表する食材のサーモンなど、地元の食材を多用し、西海岸料理にフレンチのエッセンスが加わった料理が楽しめます。ワインリストも充実しており、ディナーはもちろん週末のブランチも好評です。

カジュアルな食事なら、スタンレーズバー&グリル(Stanley's Park Bar & Grill)はいかがでしょうか。スタンレーパーク内のパビリオンと言う建物内にありローズガーデンを見渡す200席の大きなパティオが自慢です。地元の食材をふんだんに使ったこのレストランでは、ビールやワインの品揃えもよく、ハンバーガーや定番メニューが楽しめます。

プロスペクトポイントカフェ(Prospect Point Café)では、サラダやサンドイッチ、ハンバーガー、シーフードなどのカジュアルメニューを提供しています。バラード入江、ライオンズゲートブリッジ、ノースショアの山々を見渡せる大きなパティオがありあす。ここにはエクスプレスカフェもあり、パーク内を通り抜ける際の軽食やスナックを提供しています。

観光スポット

Stanley Park Totem Poleスタンレーパーク内で一番の観光スポットは、ブロックトンポイントにある有名なトーテムポールでしょう。1920年代初頭にバンクーバーアイランドのアラートベイ地域から運ばれた4つのトーテムポールから始まり、ハイダ・グワイ(クイーン・シャーロット島)やリバーズ・インレットからのトーテムポールなど、年を経て次第に展示は大きくなっていきました。1880年代に彫られたオリジナルのトーテムポールは保存のため博物館へと送られ、それ以外のものは1986年~2009年の間にスタンレーパークへと委託または貸し出されました。

コーストセーリッシュ族による素晴らしい先住民アートも間近に見ることができます。ブロックトンビジターセンターへ入る際に見える、彫刻が施された3つの門は、コーストセーリッシュ族が元来居住していたエリアへ近づいていることを意味します。これらの門はコーストセーリッシュ族のアーティスト、スーザン・ポイントにより伝統的な建築スタイルのもと、装飾され作られました。

ブロックトンライトハウスは、シーウォール沿いの様々な場所から見ることができますが、ここから見る景色はパーク内でも一、二を争います。バラード湾とライオンズゲートブリッジの景色を眺めたり、海を航行するクルーズ船を見たりして楽しみましょう。この歴史的な建造物は1914年に建てられました。毎日午後9時になると自動で音が鳴るナインオクロックガンと呼ばれる大砲にも注目です。警告のライトが点灯されますが、びっくりするような空砲の音で知られています。この大砲は1894年にイギリスからもたらされ、かつては沖合の漁師たちに漁の終わりを知らせる合図として使用されていました。

シーウォールでちょっと奇妙な見どころと言えば、海に浮かぶウェットスーツを着た少女の石像でしょう。この実物大の石像は大きな岩の上に設置され、満潮時には少女が水の中で浮かんでいるように見えます。他にもS.S.エンプレスオブジャパン号の船首飾りのレプリカがあります。この船は1981年から1922年にかけて、バンクーバーと日本や中国などを航海しました。またBC州の林業に敬意を表して建てられたランバーマンズ・アーチ、スタンレーパークとアイスホッケーで最も重要なトロフィーの名前の元になった、スタンレー総督の像、スコットランドの詩人ロビー・バーンズの像などもあります。

より自然に近い見どころをお探しなら、サイワッシュロックを忘れずにチェックしましょう。3200万年の古さを持つこの岩は、シーウォール、サードビーチ、ライオンズゲートブリッジから良く見えます。先住民の言い伝えでは、人々に尽くした男の人が形を変え、サイワッシュロックになったと言われています。

サイワッシュロックから公園内部に入り、パークドライブを進んでいくと、ホローツリーが見えます。ここはスタンレーパークのランドマークとして親しまれています。樹齢700~800年と言われるレッドシダーの巨木で、幹の中央の空洞に入って写真撮影をするのが恒例となっています。2006年の暴風雨で大きな被害を受け、伐採を計画されましたが、地元の人々の活動により木を安定させるための資金が集められ、再び人気の写真撮影スポットになっています。