水上飛行機
サンフランシスコにはトロリー、ベネチアにはゴンドラがあるように、バンクーバーには水上飛行機があります。ビーバー、オッターと呼ばれるユニークな移動手段でバンクーバーを旅しましょう!
ビーバーと呼ばれる機体は比較的小さく1950年代のプロペラ型の飛行機で、一日にジョージア海峡を何度も往復しています。カナダ国内で狩人達を荒野の中の湖へと運んできた6人掛けのビーバーはカナダならではの飛行機と言えるでしょう。 短い翼幅とパワフルなエンジン、フロートのおかげで、この飛行機は狭い場所でも完璧に離着陸することができます。ビクトリアのインナーハーバーのどこでも乗客を降ろすことができる他、カナダの手付かずの自然の中での釣りやキャンプにも出掛けられます。
その融通の良さで、水上飛行機は飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長しました。空の上から周辺の島々のパノラマを楽しめる30分の遊覧飛行ができるのはもちろん、BC州の州都であるビクトリアへ飛び、ビジネスミーティングに参加したり、ビクトリア観光や、歴史あるフェアモントエンプレスホテルでのディナーや滞在など、水上飛行機は観光客はもちろん地元民にとっても、2つの都市を素早くつなぐ便利な足となっています。
シングルエンジンのビーバーは、オッターよりも少し大きく、観光ツアーに主に使用されています。ハーバーエアシープレーン、ウエストコーストエアー、ウィスラーエアーなどの会社が、短い遊覧飛行のツアーや、山中の湖に向かいピクニックを楽しむプラン、ワイナリーでのワインテイスティングツアーなどを提供しています。その他にもサンシャインコーストでのカヤックや、ビクトリアでのホエールウォッチング、ナナイモでアシカが泳ぐ海でのシュノーケリングなど、たくさんのオプショナルツアーがあります。
水上飛行機は観光だけでなく、BC州での移動手段としても重宝されています。サンフランシスコのトロリーやベネチアのゴンドラと同じく、楽しいだけでなく交通手段としても優秀だと言えます。
バンクーバーとビクトリア間の87キロを車とフェリーで移動する場合、時に半日近く掛かることもありますが、水上飛行機ならほんの35分のフライトと搭乗前のチェックインの約25分に短縮することができます。チェックインは、カウンターでIDを提示するのみ。そして飛行機の準備ができるのを待つという、とても簡単なものです。18人が一度に搭乗できるオッターはセルフエンジンの機体よりも多く運行しており、バンクーバー・ビクトリア間はほぼ一時間おきに出発、費用は片道145ドル程度です。
水上飛行機なら、時間を大幅にセーブでき、ビクトリアを観光した後にバンクーバーに戻り、ディナーを楽しむことも可能にさせます。